四方森ブログ

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松本市立奈川小で、今年度最初の学校森健(5/19)

 当日の朝、快晴で絶好の天気だが、宿の玄関ではストーブがたかれている。さすが標高1000m以上の地である。しかし、おかみさんは「今朝は暖かい」と。宿の近くには、平地より1ヶ月遅れの桜が咲いている。

 

 さて、今年の奈川小森健は4・5年生の5人。調査地は昨年と異なり、町会林である。しかも、その森の下方には元の保育所があり、ここは34年前の台風10号の大雨で、2つの川が合流した地にあったため、被害に遭い、現在は廃校になっている。

今年、解体されるそうだ。大雨が流したカラマツなどによる被害や森林の公益的機能を伝えてほしいという依頼があったので、紙芝居の内容を膨らませて実施することにした。

 

 朝9時集合の予定だったが、その10分前に子どもたちは到着。紙芝居の後の森健体操について、振り返りの感想で「体操がおもしろかった」「体操して元気になった」と述べていた。飼沼さんの指導が上手だったということである。その後、森に入り始めると、唯一男子のマサが「(森の中は)久しぶり!!」とつぶやく。

午前中3時間の短縮バージョンで進めて行く。調査地は25°の傾斜で北東向き。カラマツ林のため、樹高は高いものの、空が意外とよく見える。

  

陽がよく当たっており、植草は豊かである。前日、地域の植物博士の80才の方に草木名を尋ねておいたので、受け売りだった。100屬△燭蠅遼椰瑤7本。

 

 次は伐倒。前日の準備段階で、調査地近辺の木は樹高が高くて混み合っているので、少し上った地で、樹高が低めの木を選んでおいた。中心木はプラス5mだと伝える。そして、ロープを引く場所は上の道路に設定しておいた。目測による樹高測定すると、子どもたちは12m・13m・16mといい、館長さんは20m、担任の先生は18mである。

 

誰の目測が当たっているかを楽しみに伐倒に入る。斜め切りは朝の準備でチェンソーで切り込んだので、水平伐りから開始。ほとんど初体験の子どもたちの中で、マサは父親が以前大工だったというだけあって、手ノコを小刻みに動かし、上手に伐り進んで行く。受け口を伐り落とすと、臭いを嗅いだマサが「いいにおい!!」

 

追い口を伐った時点で、上の道路に上がり、ロープを引く体勢をとる。

「ヨイショ!」「ヨイショ!」 すると、ミシミシと音がして木が倒れかかり、見学の大人たちから歓声が上がる。ところが、先端が掛かり木となると、「あー、あー」 ツルを少し伐り落として、再チャレンジするものの、倒れない。

 

そこで、反対の谷側にもロープを掛け、そこには飼沼さんと担任の男性がつき、上方の子どもたちが揺らすのに合わせて、谷側に引き落とすことにした。その準備の間に、子どもたちには、まとめと感想を書かせた。5人とも、最後の感想欄のページ一杯に、書き込んでくれた。

準備が終わったところで、子どもたちがロープを引いて揺らし、谷側でも強く引くと、引っ掛かった木の枝を折りながら、見事に倒れ込んだ。大人たちの間から、拍手が起こり、子どもたちも手を叩く。

 

空開けを確認した後、樹高を測ると21mあり、最も近いのは館長さんの予想だった。年輪を数え始めた子どもたちが「45才!」というと、担任が「先生の年と同じだ」と受け答えする。切り株の皮をめくっていたマサがなめ始め、「おいしい。でも、ちょっと苦い!」女の子たちも、皮めくりを始め、ツルツルの肌を気持ちよさそうに撫で始める。皮の下がぬめっていたのが、驚きだったようだ。最後に、カラマツの混み具合を確認すると、樹高26mで7本は【混みすぎている】ちょうどよい本数は3本で、4本伐る必要があるとわかった。

 

最後の振り返りでは、以下の感想を述べてくれた。
「家でも伐ってみたい」(マサ) 「森の手入れをしないといけないことが分かった。」「私が木を伐っているとき、応援してくれてうれしかった」「予想よりも木が高かったので、驚いた」
                                            (文責) ドラゴンヘッド(龍頭)

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